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銀座眼科のレーシック手術失敗について

銀座眼科でレーシック手術を受けた患者が網膜炎や結膜炎の集団感染を引き
起こしている事件がニュースでとりあげられています。

詳細をニュースサイトから抜粋すると

レーシック手術の患者、角膜炎に集団感染 銀座の眼科 http://www.asahi.com/health/news/TKY200902250237.html

東京都中央区は25日、同区銀座6丁目の銀座眼科(溝口朝雄院長)で、
視力回復のためのレーシック手術を受けた 患者67人が感染性角膜炎
などを発症、2人が入院していると発表した。

区保健所は手術器具の滅菌処理が不十分だったことをはじめ、同眼科
の衛生管理全体に問題があった疑いがあるとみて調べている。

区保健所によると、67人は銀座眼科で昨年9月から今年1月にかけて
レーシック手術を受けた後、発症した。
同眼科ではこの時期に計639人が手術を受けたという。

区保健所に対する銀座眼科の説明では、同眼科はレーシック手術の
際に角膜を削る「マイクロケラトーム」などの 手術器具の消毒に高温
高圧の滅菌装置「オートクレーブ」を使っているが、この機械のサーモ
スタットに不具合があり 滅菌に必要な温度に十分に達していなかった
という。

また、手術時に医師の手袋着用が徹底されていなかったり、消毒薬
の使用が十分でなかったりした疑いもある。

区保健所は銀座眼科の衛生管理全般に問題があったとみて調査している。

〜ここまで〜

今回の報道で銀座眼科のありえないずさんな実態が判明したわけですが、

・入院患者の1人が19歳であること(20歳未満は基本的に手術できないはず。)
・即日手術をおこなっていたこと(感染症予防のため抗菌点眼などは当然なし)
・手術器具の消毒装置を2006年8月の開設以来、一度も点検していなかったこと
・手術時に医師が手袋着用をしていない、消毒薬の使用が十分だった疑いもある。
・溝口院長は眼科専門医ではないこと(違法ではありませんが・・・)
・感染患者が出ているのを知りながら、その後3か月間も手術を続けていた。

などなど。

レーシックの安全性をどうこう言う以前に、問題はこの銀座眼科の溝口朝雄院長の
「医者としてのモラル」が決定的に欠けている点
にあるのは疑いようがないです。


(術後の感染患者が増えたことで、1月中旬に新しい装置に交換したところ感染症の
発生が止まったそうなので、不衛生な環境と安全管理が問題であることは明らか。)


今回の事件に関して、日本眼科学会常務理事の大鹿哲郎筑波大教授は、レーシック
の感染症は通常、患者5000人に1人とし、(銀座眼科は639人中67人!)「国内では
考えられない被害」
とコメントを寄せています。


真面目に診療し、手術をしている他のレーシック関係者からすれば、今回の銀座眼科の
報道は風評被害も含めて、業界全体にとんだ大迷惑を被ることになるでしょう。


レーシックがはじまったころ(2000年頃)には、こうしたモラルなき眼科医はたくさんいた
ようですが、まだ絶滅してなかったんですね。いまだにこんな診療をしていたクリニックが
あったとは驚きです。(関連記事:レーシック裁判)


今回のこの報道から私達が学ばなければいけないのは、


・「価格の安さ」だけを条件にクリニックを選ばない
・後遺症や感染症のリスクが低い最新の術式を選ぶこと
・無菌の手術室など設備が万全なクリニックを選ぶこと
・実績十分の眼科専門医が執刀するのか確認すること(日本眼科学会のHPで確認)
・クリニックの説明や雰囲気、担当者の対応を含めて、直接自分で確かめること


以上のことをしっかり確認してクリニックを選ぶ必要があります。


(補足:銀座眼科の行っていたマイクロケラトームによるレーシックは、今回のように
消毒不十分による目の感染症のリスクがあるほか、刃こぼれなどの可能性、フラップの
断面がギザギザになることによる術後の見え方の違和感など、最新術式のイントラ
レーシックやiLASIKに比べて、術後の経過でトラブルが起こる可能性が若干高いといいます。)


ここ数年で価格が安くなり、身近になったレーシック手術ですが、100%安全という手術
ではありません。扱う眼科医がモラルのない人間であれば当然問題は起こります。


安易に価格だけを基準に選ばない、セカンドオピニオンやインフォームドコンセントを
活用する、執刀医の経歴について調べてみるなど、患者側ができることもたくさんあります。


大切な目のことですからしっかり情報収集をして臨むようにしましょう。


関連記事:大阪地裁で行われた10年前のレーシック訴訟最新の業界動向

         

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