オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは特殊なコンタクトレンズを就寝中に装用することで角膜を矯正し、
昼間は裸眼で見えるようにする治療方法です。
オルソケラトロジーは1940年代より米国で研究されてきた視力矯正の方法でしたが、
オルソケラトロジー用のコンタクトレンズがここ数年で急速に進歩したため、米国を
はじめ欧米、韓国、そして日本でもオルソケラトロジーが普及してきました。
角膜は、元々柔らかく柔軟性があるため、意外と簡単に形状を変化させることができます。
オルソケラトロジーは角膜にコルセットをはめて形状を変え、屈折異常を正常化させること
で視力を回復させるというメカニズムで角膜上皮つまり角膜の表面の形状を変えるだけ
なので角膜細胞を傷つけることなく裸眼視力を得ることができます。
柔らかい角膜をもち、新陣代謝が活発な子供にはオルソケラトロジーは特に非常に優れた
効果を発揮します。角膜にくせがつけば毎日レンズを装用しなくてもよくなります。
コンタクトレンズというと酸素透過性が気になるところですが、オルソケラトロジーで使う
コンタクトレンズは「超高酸素透過性レンズ」であること、またオルソケラトロジー用の
コンタクトレンズを装用するのは就寝時間の6〜8時間と日中にコンタクトレンズを使う
時間より短いことからも、目が酸素不足になるのことに問題はありません。
酸素透過性のないソフトコンタクトレンズを毎日10〜16時間装用する生活と比べれば
オルソケラトロジーのほうが格段に安全ということがわかるでしょう。
「就眠時に装着して寝るだけで昼間は裸眼で過ごせる」という画期的な視力矯正の
治療法がオルソケラトロジーですが、レーシックなどの視力矯正手術と異なり、装用を
やめると元の視力の状態に戻ります。
オルソケラトロジーの欠点として強度近視や乱視の人には適さないこと、ドライアイなど
でコンタクトレンズができない人にもオルソケラトロジーは向きません。
レーシックと同様にオルソケラトロジーは保険適用外なので治療費が両眼で20万〜30万
くらいかかることなども覚えておきましょう。
レーシックなどの近視矯正手術ができない子供の頃はオルソケラトロジーを行い、大人に
なってからレーシックなどの近視矯正手術をおこなうという治療の方法もあります。